会期 | 2018年1月4日(木)~3月28日(水) |
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時間 | 9:30~16:30 |
入館料 | 無料です。 |
岐阜県多治見市出身の荒川豊藏(明治27年~昭和60年)は「志野」「瀬戸黒」の二つの技法で、昭和30年に国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された美濃焼を代表する陶芸家です。昭和5年、彼は岐阜県大萱の古窯址で桃山時代の志野の陶片を発掘しました。これは志野や瀬戸黒などが愛知県瀬戸市で焼成されていたという従来の定説をくつがえす大発見でした。これを機に、豊藏は、陶片を発掘した大萱に窯を築き、美濃古陶の再現に心血を注ぐことになります。しかし、その忠実な再現がある程度達成されると、たんなる古陶の模倣に終わることなく、徐々に自身の個性的な作調を展開していきました。それ故、彼の作品は桃山時代の古陶に深く根ざしながら、桃山を超えた、現代の創造的な芸術となりえたのです。
今展は、美濃古陶の再現と創造に生涯をかけた荒川豊藏の功績をご紹介するとともに、その美濃焼(志野・瀬戸黒・黄瀬戸)の代表的な作品をご堪能いただきたく開催するものです。