鉄斎美術館
鉄斎美術館展覧会

鉄斎-人物画の魅力-

会期

2017年4月1日(土)~6月18日(日)

前期:4月1日(土)~5月7日(日)
後期:5月13日(土)~6月18日(日)

時間 午前10時~午後4時30分
(入館は午後4時まで)
休館 月曜日休館
展示説明会 下記の日程で学芸員による展示説明会があります。
4月15日、29日、5月27日、6月10日の各土曜日午後1時30分より
入館料 一般:300円 / 高・大生:200円 / 小・中生:100円
※老人・障害者手帳を提示の方、各々半額。

展覧会の見どころ

近代文人画の巨匠・富岡鉄斎(1836~1924)は、和漢の史伝や故事、逸話を題材に数多くの人物画を遺しています。

生涯にわたって万巻の書を読破し、敬慕した忠臣孝子や文人墨客たちの事跡を全国各地に訪ね歩いた鉄斎は、彼らを弔い顕彰することに非常に熱心でした。特に勤皇の志を抱き国事に奔走していた若い頃には、楠木正成や赤穂義士らの肖像を好んで描きました。丁寧に描かれた表情・装束、付された賛文からは、先人たちと向き合う鉄斎の真摯な姿勢を窺うことができます。晩年に向かうにつれ筆致は大胆となっていき、大津絵に倣った《擬土佐又平筆法遊戯人物図》や、一休と蓮如の逸話を描いた《聖者問答図》などには、大らかでユーモラスな人物表現が見られるようになります。

多彩に描かれた画題のうち、本展では日本に主題をもつ作品に焦点をあてます。「画道のはじめは人物なり」と説いた、鉄斎の魅力溢れる人物画の世界をお楽しみ下さい。

主な展示作品

隠逸畸人図 1868年 33歳 掛軸
擬大津絵小帖 1869年 34歳 画帖
赤穂義士像 1883年 48歳 8曲屏風(一双)
群仙翫瓢図 1891年 56歳 額
楠妣庵図 1894年 59歳 掛軸
神武天皇像 50歳代 掛軸
楠公忠戦図 50歳代 掛軸
遺像在此帖 50歳代 画帖
擬土佐又平筆法遊戯人物図 1912年 77歳 掛軸
始献牛乳図 70歳代 掛軸
聖者問答図 1924年 89歳 掛軸
能因法師図 1924年 89歳 掛軸

お知らせ

11月18日(土)、19日(日)は「関西文化の日」に参加しています。(入館料無料)