会期 |
2018年4月1日(日)~6月17日(日) 前期:4月1日(日)~5月6日(日) |
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時間 | 午前10時~午後4時30分 (入館は午後4時まで) |
休館 | 月曜日休館 ただし4月30日は開館、翌日休館 |
展示説明会 | 下記の日程で学芸員による展示説明会があります。 4月7日・21日、5月26日、6月9日 各土曜日午後1時30分より |
入館料 | 一般:300円 高・大生:200円 小・中生:100円 ※老人・障害者手帳を提示の方、各々半額。 |
展覧会の見どころ
近代文人画の巨匠・富岡鉄斎(1836~1924)は、若い頃より旅が好きで、北は北海道から、南は鹿児島まで、全国に足跡を残しています。鉄斎を旅に駆り立てた目的は、名所旧跡を巡る物見遊山ではなく、先哲を弔い、地理・歴史・風俗を研究することにありました。胸中に刻み込んだ風景を自ら選ぶ《扶桑勝区帖》《名所十二景図》、土地の人々の生き生きとした生活を捉えた《三津浜漁市図》《蝦夷人鶴舞図》など、旅先で得た経験と知識を作品の中に表現しています。そして数え89歳で亡くなるまで、かつての足跡を追憶し、富士山をはじめ日本の景を描き続けました。
展覧会のサブタイトルである「足跡、天下に遍(あまね)し」は、旅に明け暮れる鉄斎に友人・江馬天江が刻して贈った印章の印文です。鉄斎はこれを誇りとし、生涯愛用しました。本展では、鉄斎が描いた名所旧跡の名品とともに、その足跡を辿る旅へとご案内します。絵図、旅行記、遺愛品も併せてお楽しみください。
主な展示作品
寒江万里図 | 明治6年(1873) 38歳 額 |
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三津浜漁市図 | 明治8年(1875) 40歳 掛幅 |
日本絵図 | 明治9年(1876) 41歳 掛幅 |
扶桑勝区帖 | 明治11年(1878) 43歳 画帖 |
池大雅高芙蓉韓大年遊岳図 | 明治17年(1884) 49歳 掛幅 |
蝦夷人鶴舞図 | 明治時代 40歳代 掛幅 |
楠妣庵図 | 明治27年(1894) 59歳 掛幅 |
鳩峰・五瀬・春日三景図 | 明治時代 50歳代 掛幅(三幅対) |
名所十二景図 | 明治37年(1904) 69歳 六曲屏風(一双) |
耶馬渓図 | 明治~大正時代 70歳代 掛幅 |
大原邨婦図 | 大正7年(1918) 83歳 掛幅 |
富士山図 | 大正13年(1924) 89歳 額 |
出品目録
次回展覧会
「鉄斎―文人多癖―」
2018年9月11日(火)~11月25日(日)