鉄斎美術館

鉄斎美術館

鉄斎美術館 「聖光殿」

鉄斎美術館 「聖光殿」

鉄斎美術館 別館 「史料館」

鉄斎美術館 別館 「史料館」

鉄斎美術館 「聖光殿」

鉄斎美術館「聖光殿」は、清荒神清澄寺第37世法主光浄和上の理想とその意志を継承して、半世紀以上にわたって蒐集されてきた画聖、富岡鉄斎の作品を広く公開展示するために第38世法主光聰和上が昭和50年(1975)4月、清荒神清澄寺の境内に開館しました。

正面玄関の扁額「聖光殿」と門標「鉄斎美術館」の文字は、書家森田子龍の揮毫によるもので、左右の前庭には鉄斎翁ゆかりの地、貴船、鞍馬、天竜、伊予の各名石を配し、また、岐阜県根尾村から分植された薄墨桜が色どりを添えるなど、美術鑑賞の殿堂にふさわしい雰囲気をかもし出しています。

清荒神清澄寺所蔵の鉄斎作品は絵画、書をはじめ、鉄斎が絵付を施した器物、或いは手造りの陶器など器玩と呼ばれるものや、先人の構図、筆法などを学びとるために鉄斎が摸写した粉本など多岐にわたり、晩年の傑作を中心に2,000余点を数えます。

尚、入館料の一部は美術図書購入基金として宝塚市に寄付し、宝塚市立中央図書館内に「聖光文庫」を設けて、豊富な美術関係図書を収集し、当館の鉄斎作品の展示と併せ、地域文化の向上発展の一助となることを念願しています。

鉄斎美術館 別館 「史料館」

史料館は、当山第37世光浄和上,第38世光聰和上の理想と遺志を継承し、現第39世法主光謙和上の長年の構想を経て、平成20年(2008)11月に開館いたしました。

寄棟造り平屋建の史料館は、当山開創以来千百有余年という歴史的変遷を経て、現代の山容が次第に形づくられる、その発祥とも言うべき伽藍跡に位置し、自然の緑と池苑の水面に映える静寂な環境に包まれています。この由緒ある聖地で、当山の歴史、信仰、行事の説明と共に幾多の什物や所蔵品を順次展示し、三宝三福の教理に基づく宗美一体の理念をご紹介して、広く荒神信仰の布教の場として活用するものです。

施設面におきましては、大屋根の瓦葺やガラスルーバーの選定等、建物の規模や構造などに留意を重ね、什物等の展示、作品保全に関する空調や照明にも最善を尽くし、合わせて入口の水盤や前庭の芝生など、いささかなりとも心身共に寛いでいただける環境作りを心がけました。

今後とも、開山草創の意を体し、立宗の本願である宗教と芸術を通じてご信者皆様方のお心に平和と安らぎを享受していただけるよう日々努力を続けてまいりたいと思います。