神戸市にある、神戸芸術工科大学のビジュアルデザイン学科の学生と先生方、約100名が、「鉄斎の旅―足跡、天下に遍し―」展を見学しました。
同学科では、「ビジュアルデザイン基礎」という1回生で初めて体験する実習科目で、近代文人画の巨匠・富岡鉄斎の作品に触れる試みをしています。今年は、現在展示中の《名所十二景図》(5月6日まで)のうち、北海道積丹半島の東に位置する「蝋燭岩図」の摸写に取り組んでいます。課題の作品だけでなく、展覧会全体を熱心に鑑賞されていました。
69歳にして、「私は万巻の書を読み、千里の道を行ったけれども、恥ずかしながらまだ画祖となることが出来ない」といった鉄斎の作品が、10代を中心とした学生さんに、どのように映ったのか、興味のあるところです。